冬のおわりから春のはじまりにかけて (散文)

普通にクライミングをしてただけで、そんなに書くこともないのだが、一応記録に残しておく。

12.29 笠間

12月後半、昔からの鼻の不調を拗らせ、1週間ほど高熱で寝込む。幸いコロナではなかった。平癒後すぐ、クライミングジムにも行かずに何故か笠間へ。3年ぶりだったから、昔登れなかった課題もたくさん登れるだろうと思ったが、思ったより体がダメージを受けていたらしく、まるで何も登れなかった。岩に触れただけで楽しかったが。

1.1 御岳(未遂)

笠間でボロボロになった指皮を癒しに単独で御岳へ向かった。

記録的な大雪の日で、新潟から首都圏へ抜ける道中では除雪車がフル稼働し、各地で事故が発生していた。途中、スキーしに来たという東京からの人がスタックしていたのを助ける。非常に感謝され、元日からいいことをしたなあ、2022年はいい年になるに違いない、などと思っていた。一時間後、カーブでスリップ。事故を起こす。

結果、御岳へはいかず。車は廃車。 一人だったのは幸いだった。

今思えば、あれだけ各地で事故が発生していたのに、頑なに下道で向かったこととか、スピードの緩め方が甘かったこととか、原因は100%自分にある。当たり前だが。車には本当に申し訳ないことをした。

3.9-10 御岳

車のことや、研究が忙しかったこと、コロナが再び流行り始めたのもあり、しばらく岩でのクライミングをしていなかった。

そしてやっと念願の御岳へ。

1日目、ロッキーボルダーでエゴイスト。上部のホールドが全く分からず、はじめ見当違いなところを狙っていたが、思ったより下だった。こちらは割とすぐに登ることができた。遥エゴイストも撃つが、合流が意外にも難しくて敗退。

遥エゴ
最近サムネ作るの頑張ってるので見てやってください。

最後、鵜の瀬岩で「鵜」のスタンドスタート1級を一撃して1日目終了。ちょっとだけホールド触ったので正確には一撃じゃないかも。

2日目、嶺の夕を登る。昨日の鵜に比べると、同グレードとは思えないくらい難しかった。トポしか見てなかったので、ムーブを探るのに苦労したのもあるが。結局直上気味に登った。こちらの方がラインとしてスッキリしてると思う。リーチがなくても多分なんとかなるんじゃないかな、知らんけど

サムネ仰々しすぎ?

その後、すぐ裏のピンチオーバーハングをトライする。30分くらい飛び続け、触れはするが止まらないな〜というのに飽きて忍者岩に移動。

忍者岩では後輩がトライしていた子供返しを登った。人が登ってる課題に目をつけて、ムーブを聞いて先に登っていく嫌な奴になってしまった、申し訳ない。

行く前に考えていた課題は結局あまり触らなかったけど、色々登れて楽しかった。

3.14 塩原

一年ほど前にやってできなかった「千」を登った。前回なんでできなかったか分からないくらいすんなり登れた。

この角度で撮影していたらスマホが倒れ、岩の上を転げ落ち、川に水没した。

結構な勢いで落ちたのもあり、FaceIDが使えなくなり、画面の明るさが最小になった。ので、iPhone交換した。完登の裏側には多大なる犠牲がある。カメラに写すことが出来るのはほんの一部分でしかない。そういうこと。

その後Never Moreを1人で撃っていたら、色々あって新潟へ帰らざるを得なくなり帰宅。

3.25 小川山

しばらく晴れていたので、この時期ならもう雪は解けているだろうと思ったが、意外にもまだまだ雪は残っていた。ビクターなどはリップの上にも雪が残っていた。

はじめはクジラ岩。エイハブ船長で非常に真面目にアップした後、穴社長へ。

しかしまだ登れず。微妙に進んだが、持ててない感がすごい。その後は後輩たちが穴社員とかグロヴァッツとか頑張ってるのを撮影したりした。

移動して石楠花、流れ岩周辺へ。ずっと温めておいた大いなる河の流れをトライ。

噂に聞く難しさで、とにかく上半身がよれる。中間の大ガバをセーブポイントに、なんとか2パートにバラせはしたものの、この日での完登には遠く及ばず。次頑張る。

小川山に来たら15回はマントルを返すと決めているので、最後はマットなしで登れる簡単な課題を5本ほど登って帰宅。ソリューションコンプが泥まみれになった。

3.26 有笠

久しぶりのリード。フェアリーロック。

アップで「パスファインダー」5.11bをマスター、オンサイト。とは言ったものの、見た目より難しくて結構ギリギリだった。

その後はロマンチック街道を3回ほどやるが、つながる気配はなく。

部で来ているから日帰りなのはしょうがない。ワンデイで5.12後半くらいをちゃんと登れるようになりたい。中でリード練習しなければ、とは思うが….

ロマンチック街道

3.31 青葉

暖かさを求めて青葉へ。

前からやりたいと思っていた「スーパー爺っち」5.12aを登った。前日から朝にかけての雨により、核心と思われる上部のポケットがびちょびちょで非常に苦しめられた。チョークをつけまくることによって解決しようとしたが、チョークが水分を保ってしまい逆効果だということに気づいた。砂岩なので優しくブラッシングしてチョークを掃除し、風を待ってトライし完登。このときも結局ホールドはびちょびちょだったので、ブラッシングの効果があったかはよく分からない。

その後はかの有名な「青葉の伝説」へ。核心のポケットを狙うのに少しトライ数が嵩んだが、10トライほどで完登。めちゃくちゃいい課題だった。マントルが未確認の上に、これもびちょびちょだったので完全に現場処理になったがなんとかなった。

最後はこちらも有名課題「ゴリラ」5.10bをボルダリングで登った。これは何回もリードで登ったことがあったので、そこまで緊張感はなかったが、あの高さでのランジは爽快感があった。


新潟の岩場でも登っていたのだが、そちらはかなり興味深い感じになったので、書ければそのうち書きたい。